タイ憲法裁判所、インラック首相に対する弾劾訴えを受理
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【4月2日 AFP】タイの憲法裁判所は2日、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相が2011年に当時の国家安全保障会議の事務局長を異動させた人事は違法だとして首相の弾劾を求めていた反首相派議員団の訴えを受理した。反首相派は法廷を舞台に相次いでインラック首相に対する攻撃を仕掛けている。
訴えは、インラック氏が首相に就任した2011年の、当時の国家安全保障会議の事務局長、タウィル・プリンスリー(Thawil Pliensri)氏の異動が自身が率いていたタイ貢献党(Puea Thai)の利益のためだとしている。
2006年、インラック首相の実兄にあたるタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相の政権下で起草された現在の憲法下で違反が認められれば、インラック首相は罷免となる可能性がある。
インラック首相は、訴状の写しを受け取ってから15日以内に抗弁を行わなければならない。
すでに最高行政裁判所は先月、タウィル氏の異動は違法との判断を下し、インラック首相に対して同氏を復職させるよう命じている。
5か月におよぶ反政府デモでもインラック首相を失脚に追い込めず、抗議集会の参加者も尻すぼみとなるなか、反首相派は法的手段を強化している。
インラック首相は、政権が目玉とする政策のコメの買い取り制度で職務怠慢があったとして、国家反汚職委員会(National Anti-Corruption Committee、NACC)から告発されている。同制度については、汚職を助長するとの批判が出ていた。
一連の訴訟で有罪となれば、インラック首相は職務停止となり上院で首相の弾劾投票が行われる。弾劾された場合は5年間、政治活動を禁止される。(c)AFP