【3月27日 AFP】ロシア当局は25日、日本を中心にインターネット上で「美人」だと話題を呼んでいる女性司法官について、ウクライナ南部クリミア(Crimea)半島を自国に編入した後に任命されたクリミアの検事総長だと認めた。

 ナタリア・ポクロンスカヤ(Natalya Poklonskaya)氏(34)は、黒海の要衡クリミア半島をめぐるロシアとウクライナの危機のさなか、端麗な容姿と柔らかい声で世界のネット上に旋風を巻き起こしている。制服姿の11日の記者会見の映像は、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)で再生130万回を超え、交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)に作られたページは既に7万人超のファンを集めた。

 ポクロンスカヤ氏は、クリミアがウクライナとの分離を正式に宣言した後に、クリミアの検事総長に就任した。前週クリミア半島の編入を宣言したロシアは以後、ロシア連邦の一部としての「クリミア共和国」の検事総長をポクロンスカヤ氏が務めることを声明で確認した。

 ポクロンスカヤ氏の任命は、クリミアはウクライナの一部だという国際社会の主張を無視して自国編入を進めたロシアが、ユーリー・チャイカ(Yuri Chaika)連邦検事総長の下で行っているクリミア検察の構造改革の一環とされる。