【3月21日 AFP】乗客乗員239人を乗せて8日未明に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索は現在、インド洋(Indian Ocean)南部まで拡大して行われている。だが、この海域は地球上で最も過酷な環境下にあり最も隔絶した場所だという。

 オーストラリア主導によるマレーシア航空ボーイング(Boeing)777型機の捜索は現在、豪南西パース(Perth)から2500キロ沖を中心に行われているが、この海域を航行する船舶はほとんどない。衛星画像が不明機と関連のある可能性がある2つの物体を捉えたとの情報が入った際も、最も近くにいた商業船でさえ現場到着に2日間を要した。

 豪ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)の海洋学者エリック・バン・セビル(Erik van Sebille)氏によると、現場海域は数か月前ならば幾分穏やかだったものの、現在は時期的にも状況は最悪だという。

 豪タスマニア大学(University of Tasmania)海洋物理学教授のネイサン・ビンドフ(Nathan Bindoff)氏も、インド洋は波風が強く、南洋の中でも最も荒れた海域だと語った。

 さらにバン・セビル氏らによると、同海域の海流は地球上で最も強い海流の一つとされ、それが機体の残骸などの捜索の妨げになることが予想されるという。仮に不明機が海上に墜落したとして、その残骸は既に1000キロ近くも押し流された可能性があり、残骸から墜落現場をたどるのはさらに困難だという。(c)AFP/Madeleine COOREY