【3月19日 AFP】ロンドン(London)の非政府組織(NGO)「環境捜査局(Environmental Investigation AgencyEIA)」は18日、日本のインターネット通販大手、楽天(Rakuten)のウェブサイトが、象牙・鯨肉製品が売買される世界最大の市場になっていると発表した。

 EIAによると、楽天のウェブサイトで先月、象牙製品を検索したところ、2万8000件以上の広告が表示された。また、2013年6月に鯨肉製品を検索したところ、1200件以上が表示された。

 EIAのアラン・ソーントン(Allan Thornton)代表は、こうした広告について「象の密猟者に銃弾を与え、捕鯨業者に銛(もり)を渡す行為と同じ」と語り、「楽天は、象と鯨の製品を販売する広告の全面禁止に向けた迅速な措置を講じるべき。さもなければ、同社の世界的なブランドには、現在も続くこれらの種の大量殺りくによって、消すことができない汚点が付くだろう」と訴えている。

 楽天は、米国の「Rakuten Shopping」や英国の「Play.com」、フランスの「PriceMinister」といった通販サイトを各国で展開している他、カナダの電子書籍大手コボ(Kobo)を傘下に置き、画像共有SNSを運営する米ピンタレスト(Pinterest)にも出資している。(c)AFP