【3月18日 AFP】消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便を捜索するため、人工衛星運用企業がインターネット上で立ち上げたプロジェクトの参加者が300万人を超えた。不特定多数のネットユーザーが参加する「クラウドソーシング」の捜索プロジェクトとしては史上最多の参加者数とみられる。

 米衛星画像大手デジタルグローブ(DigitalGlobe)は17日、同プロジェクトの現在の捜索範囲は2万4000平方キロメートルにおよび、インド洋(Indian Ocean)の新たな領域を含む画像が日々追加されていると発表。これまで300万人以上がプロジェクトに参加し、「地図閲覧」はおよそ2億5700万回、参加者が残骸や油膜と思われるものを見つけ「タグ付け」した領域は290万か所に上っていることを明らかにした。

 MH370便は今月8日未明、乗客乗員239人を乗せたまま消息を絶ち、東南アジアとインド洋の広大な領域で国際的な捜索活動が実施されているが、まだ機体は見つかっていない。

 デジタルグローブは11日、同社のクラウドソーシングサイト「Tomnod(トムノッド)」で、同社が運用する5基の衛星が撮影した高解像度画像を一般に公開し、同便捜索への協力を募り始めた。反応は非常に大きく、先週にはアクセス殺到によりシステムが一時ダウンしている。(c)AFP/Rob Lever