【3月9日 AFP】東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」の取引所「マウントゴックス(MtGox)」が先月、ハッカーから大規模な攻撃を受けていたことが分かった。読売新聞(Yomiuri Shimbun)が9日、報じた。

 東京を拠点とするマウントゴックスは取引中止に追い込まれる前の先月7日ごろから、ビットコインを不正に引き出そうとするハッカー攻撃に相次いで遭っていた。また、ほぼ同じ時期に毎秒約15万回の集中的なDDoS(分散型サービス妨害)攻撃を受けていたという。

 DDoS攻撃は、複数のコンピューターから攻撃対象に大量のデータを送り付けてシステムの機能を損なわせるというもの。同紙によるとマウントゴックスは数日間に及んだハッカー攻撃により、大量のビットコインを失ったとされている。

 マウントゴックスの弁護士によると、これまでに同社の利用者が保有していた約75万BTC(ビットコインの単位)、同社が保有していた約10万BTCが消失した。(c)AFP