【2月28日 AFP】1月下旬以降、フランスの大西洋沿岸を襲った一連の暴風雨のために2万1000羽を超える鳥が死んでいる。

 同国の「鳥類保護連盟(LPO)」の声明によると、南西部の仏領バスク(Basque)沿岸から北西部のブルターニュ(Brittany)地方にかけて、24日時点で計2万1341羽が死んだことが確認されており、過去1世紀で最悪の被害だという。被害が大きかった種類は、ニシツノメドリ、ウミガラス、オオハシウミガラスなど。

 LPOによれば、これらの地域では2800羽近くが野鳥保護施設に収容されているが、これは暫定的な数字で、最終的にはもっと増えそうだという。

 野鳥の数は500人以上のボランティアが参加し、過去3週間の週末に数えた。鳥たちが死んだ原因は餌不足で、嵐によって餌が乏しい地域に追いやられたためとLPOではみている。また嵐の中、生き延びるために餌を探している間にエネルギーを使い果たしてしまったようだという。これだけ大量の野鳥が死んだのは1900年以来だという。(c)AFP