【2月18日 AFP】中国・四川(Sichuan)省の成都動物園(Chengdu Zoo)で16日、ベンガルトラに自分の体を食べさせようとして展示場内に飛び込んだ男性が、同施設の職員によって救出された。男性は命に別条はないが、現在うつ病の治療を受けているという。地元紙が17日、報じた。

 地元紙・成都商報(Chengdu Business Daily)によると、トラの展示場に飛び込んだのは楊金海さん(27)。驚く周囲の来園者が見守る中、揚さんは20分間にわたって激しく動き、トラたちを自分に襲いかからせようと試みた。兄弟によると楊さんは現在失業中で、精神的な問題で苦しんでいたという。

 楊さんは同紙に「トラたちに僕にかみつくよう頼んだ。僕の肉を食べてもらいたかったから、反撃はしなかった」と語った。トラたちは、楊さんをひっかいたり引きずったりしたものの食べようとはしなかった。

 その後、同園の職員がトラたちに麻酔銃を撃ち、楊さんは救出された。楊さんは16か所に軽傷を負ったという。(c)AFP