【1月31日 AFP】30日に行われたサッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)との準々決勝第2戦で、ラシン・サンタンデール(Racing Santander)の選手が給与未払いのため会長に抗議し、試合を放棄した。

 スペイン・カンタブリア州(Cantabria)に本拠地を置くラシンは101年の歴史のほとんどを1部リーグで過ごしていたが、現在は2季連続でリーグを降格して3部に在籍しており、切迫した状況で管財人の下に置かれている。

 国王杯でセビージャFC(Sevilla FC)とアルメリア(UD Almeria)を破る快進撃を続けていたラシンだったが、昨年9月から選手への給与が未払いの状態となっていた。

 選手らは27日、アンヘル・ラビン(Angel Lavin)会長をはじめ重役が辞任しない場合、試合を放棄すると警告していた。

 この日、通常通りに選手たちはピッチに立ったが、キックオフ後、ボールをキープするソシエダに対して、ラシンは何も仕掛けず、主将のマリオ・フェルナンデス(Mario Fernandez)からプレーを続行しないことを告げられた主審が没収試合とした。

 先週行われた第1戦で3-1の勝利を収めていたソシエダは、この結果3-0で勝利した裁定が下るとみられており、FCバルセロナ(FC Barcelona)と対戦する準決勝に進出する見込みとなっている。(c)AFP