【1月22日 AFP】ドイツのサイバー犯罪監視当局は21日、インターネット利用者1600万人のデジタル個人情報が盗まれ、メールアカウントのセキュリティーが侵害されており、ソーシャルメディアなどのサービスにリンクされてしまっていると発表した。

 ドイツ連邦電子情報保安局(Federal Office for Information SecurityBSI)は現在実施中の大規模な捜査の中で、大量のメールアドレスとパスワードが盗まれていることを発見したと発表した。警察と専門家がいわゆる「ボットネット」のリストを発見したという。

 ボットネットとは、コンピューターの持ち主に気付かれずにハードドライブがハイジャックされ、インターネット経由で遠隔操作されてしまっているコンピューターのネットワークを指す。この影響を受けているアカウントの半数が、ドイツのドメイン名を意味する「.de」で終わるメールアドレスを持っていた。

 BSIでは、自分のアカウントがハッキングされていないかどうか、インターネットユーザーが自分でチェックできるドイツ語サイトを立ち上げたが、当初、リクエストが殺到し、サービスは停止してしまった。

 同サイトでは、コンピューターがハッキングされていたユーザーには、アンチウイルスソフトを使って悪意のあるソフトウエア(マルウエア)を一掃し、さらに文字、数字、記号を組み合わせた複雑なパスワードに変更するようアドバイスしている。(c)AFP