【12月25日 AFP】米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(American Express)は24日、同社が顧客に過剰請求したり、サービス内容について誤った認識を与えたりしたとされる問題で、7570万ドル(約79億円)を支払って米当局と和解すると発表した。

 同社によると、支払いの内訳は、制裁金が 1620万ドル(約17億円) 、顧客への返金が少なくとも5950万ドル(約62億円)。米消費者金融保護局(Consumer Financial Protection BureauCFPB)の声明によると33万5000人以上が返金の対象になる。

 今回の和解は、アメリカン・エキスプレスが顧客に提供するさまざまな付帯サービスの扱いについての一連の疑惑を解決するものだ。

 CFPBによると同社は「アイデンティティー・プロテクション」と呼ばれるサービスで、文書による承認なしに顧客への請求を行っていたほか、失業や病気などに見舞われた顧客の負担軽減を目的とする「アカウント・プロテクター」サービスでは、顧客にサービス内容について誤解を招く説明をしていたという。

 同社は、この和解の関連支出はこれまでの四半期決算に織り込み済みで、顧客への返金も大半が完了していると述べている。(c)AFP