【12月16日 AFP】月面に展開した中国の無人探査車「玉兎号(Jade Rabbit)」は15日夜、撮影したカラー画像の地球への送信を開始した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、玉兎号は15日午前4時35分(日本時間午前5時35分)に無人月探査機「嫦娥3号(Chang'e-3)」から月面に降ろされた。その後、午後11:42分ごろから玉兎号と嫦娥3号が互いの撮影を開始したという。嫦娥3号が撮影した画像には、玉兎号に飾られた中国の五星旗(国旗)の赤色と黄色がはっきり確認できる。

 画像は北京宇宙飛行管制センター(Beijing Aerospace Control Center)にリアルタイム送信され、習近平(Xi Jinping)国家主席と李克強(Li Keqiang)首相がその様子を見守った。

 旧ソビエト連邦、米国に次いで約40年ぶりとなる月面軟着陸を成功させた中国は、2020年までに有人月面基地の設立を目指している。(c)AFP