【12月7日 Relaxnews】バイアグラのような薬は確かに精力回復の手助けはしてくれるが、薬によって男性がより幸せになるわけではない──米科学ニュースサイト「ライブサイエンス(LiveScience)」に発表された新しい研究結果によると、バイアグラに代表されるPDE5阻害剤は、血管を弛緩させ、勃起不全(ED)の生理的側面には働きかけるが、心理的な原因は取り除かれないという。

「勃起の問題を解決すれば、夫婦関係の問題が解決するだろうと考えるのは早合点だ」とメリーランド大学医療センター(University of Maryland Medical Center)のアンドリュー・クレイマー(Andrew Kramer)博士は説明する。「幸福とは非常に複雑なもので、問題を抱える夫婦の多くは(薬による治療を受けても)またさらに別の療法が必要だ」

 勃起不全に影響を与える他の要因として、うつ病、不安、人間関係、アルコールや薬物の使用が挙げられる。

 40件の臨床試験を分析した同研究論文は、先月21日の米性医学会誌「ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン(Journal of Sexual Medicine)」に掲載された。(c)Relaxnews/AFPBB News