【11月14日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は13日、2014年ソチ冬季五輪ではこれまでになく厳しい禁止薬物の検査が行われると語った。

 南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)で行われている「スポーツにおけるドーピング世界会議」に出席したバッハ会長は、競技前の検査は2010年のバンクーバー冬季五輪から約400件増えて1269件、総数も約300件増えて2453件となると明かし、「これまでのどの冬季五輪大会よりも、ドーピングに対する闘いでより賢く、より厳格になるべきだ」とコメントした。

 9月に新会長に就任したバッハ氏はまた、ドーピングを犯した選手に対してさらに厳しい出場(資格)停止処分を科す意見について支持を表明した。

「われわれが必要としているものは最大限の抑止だ。初めてのドーピング違反者への永久追放については強く反対する」

「クリーンな選手を守ることが最終目的。われわれの判断と取り組みの全ては、そこに最も重きを置いている」

 会議では、違反者への出場停止処分を2年から4年に倍増する新案が承認される見込みとなっている。この新案では、違反者が次回の五輪にも自動的に出場できなくなる。(c)AFP