【11月13日 AFP】米海軍幹部が売春のあっせんなどの見返りとしてシンガポールを拠点とする企業に機密情報を漏らすなどして便宜を図ったとされる贈収賄スキャンダルが、米海軍に動揺を引き起こしている。今後の捜査によっては、さらに多くの軍上層部が捜査対象となる可能性もある。

 この贈収賄事件では過去数週間に軍幹部3人が訴追され、さらに2人が現在捜査対象となっており、米海軍史上最大規模のスキャンダルに発展する恐れもある。当局者は、この事件の全容はまだ解明されておらず、軍上層部も関与していた可能性もあるとしている。

 米海軍のジョン・カービー(John Kirby)報道官は「他にも海軍幹部がこのスキャンダルに関与したと信じている。軍属も関与していたかもしれない。捜査の結果を受け入れるつもりだ」とAFPの取材に語った。(c)AFP/Dan De Luce