【11月13日 AFP】スイス公共交通運営機関の全国組織は12日、国内の公共交通機関内での電子たばこの使用を来月より禁止する方針を明らかにした。

 スイス公共交通連合(Public Transportation Union)の広報担当者がスイス通信(ATS)に語ったところによると、12月15日から、公共交通機関内での電子たばこの使用に対して25スイスフラン(約2700円)の罰金が科される見込みだという。

 電子たばこは、ニコチンを含む溶液を加熱し蒸気を発生させる電池式機器だが、本物のたばことの区別が困難なことから、公共交通機関での喫煙を禁止する規制が電子たばこにも拡大適用される形となった。

 スイスでは、電子たばこの販売は法律で禁じられているが、国内での電子たばこの使用は容認されており、国家公衆衛生当局はその使用が増加していると指摘していた。

 スイスでは現在のところ、飲食店での電子たばこの使用に適用される規制は存在しない。

 英国では同日、科学者、専門家、政策立案者、業界関係者約250人が参加した電子たばこに関する会議が開かれ、電子たばこを取り巻く健康と公衆衛生の問題をめぐり議論が交わされた。電子たばこについては、たばこの喫煙よりもはるかに害が少ないとの見方が多数を占めている。(c)AFP