【11月12日 AFP】国連(UN)は11日、フィリピンに壊滅的な被害をもたらした台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)による犠牲者数が、最も大きな被害を受けたレイテ(Leyte)州の州都タクロバン(Tacloban)だけで1万人に達する恐れがあると警告した。

 国連の人道援助部門のトップであるジョン・ギング(John Ging)氏は、最終的な犠牲者数について「最悪の事態を想定して」おり、現地では被災者のための食料や飲料水が絶望的に不足していると述べている。

 国連のバレリー・エイモス(Valerie Amos)人道問題担当事務次長・緊急援助調整官は、「現地関係者は1つの都市だけで1万人以上が死亡したと推測している」との声明を発表。この後、エイモス氏の報道官が、この都市はタクロバンを示すと述べた。エイモス氏は現在フィリピンに向かっている。(c)AFP