【10月1日 AFP】ドイツ政府は9月30日、化学兵器に転用可能な化学物質を2011年までシリアに輸出していたことを明らかにした。また輸出量も、これまで公表されていたより多かったことが分かった。

 経済技術省が公開した資料によると、1998年から2011年までの間にドイツ企業がシリアに輸出していた軍民両用が可能な化学物質は、計360トンに上る。最も直近で2011年4月に許可が下りていた。同省は2週間前、2002~06年に計100トン以上の軍民両用の化学物質を輸出する許可が下りていたと発表していた。

 一方で同省は、輸出した化学物質が兵器に転用された証拠はないと強調。化学物質を輸出していた個々の企業名は公表していないが、化学物質の禁輸などを含む対シリア制裁措置が発動された2011年5月に、シリアへの化学物質輸出は停止したと説明している。(c)AFP