【6月19日 AFP】バングラデシュのダッカ大学(University of Dhaka)は17日、同大政治学部の教員が博士論文を書くにあたり3年間で約130万人にインタビューしたと主張していることについて調査を命じた。論文が事実であれば、同教員は1日当たり1000人以上にインタビューを行ったことになる。

 ダッカ大学のモハマド・ヌール・ウディン(Mohammad Noor Uddin)氏は前年、論文「The Practices of Marxism and Their Impact on Modern World: The case of Objectivisation(マルクス主義の実践と近代世界への影響:客観化の事例)」で博士号を取得した。

 ダッカ大学の副学長によると、ウディン氏は2008年6月から2011年5月までの期間に127万5000人にインタビューを行ったと主張している。これは1日当たり1200人以上にインタビューした計算になるが、ウディン氏はインターネットでインタビューを行ったと主張しているという。

 ウディン氏への取材はかなわなかったが、同氏の論文指導教員の1人だった政治学部長は、AFPの取材に「論文は良い内容だった」と述べ、ウディン氏を信じていると語った。

 国立のダッカ大学はバングラデシュで最も名高い高等教育機関。毎年同国でも指折りの優秀な学生や学者を輩出している。(c)AFP