【4月22日 AFP】一夫多妻制を認める南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領(70)が20日、4人目の妻となるボンギ・ンゲマ(Bongi Ngema)さんと結婚した。

 4人目のファーストレディーになる女性実業家のンゲマさんとは長年、婚約状態で、すでに7歳の息子がいる。大統領府によると、20日の結婚式にはこれまでの妻3人も全員出席した。

 ズマ大統領の結婚はこれで6回目だが、1人とは1998年に離婚、別の1人が2000年に自殺しており、今回の結婚で現在の妻は4人となる。このうち3人とは過去4年の間に結婚しており、2009年に複数の妻を持つ初の南ア大統領となって以降では2人目。

 このうち離婚した元妻は、ヌコサザナ・ドラミニ・ズマ(Nkosazana Dlamini Zuma)現内相で、現在もズマ首相の側近を務めている。

 ズマ大統領の就任以来、南ア政府は配偶者手当の倍近い増額を迫られ、その額は200万ドル(約1億6300万円)以上となっている。大統領府では、今回の結婚式はズマ大統領の自費でまかなわれ、妻たちもそれぞれ私邸に住んでいると強調している。

 南アフリカで一夫多妻制は合法だが近代化が進み、また欧米風のライフスタイルが根付く中で、実際には少なくなりつつある。また2010年の統計によれば、南ア国民の4分の3近くが、一夫多妻に反対だと回答しており、女性では反対の割合は83%となっている。(c)AFP

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