【12月16日 AFP】北京五輪(Beijing Olympics)女子重量挙げに出場したチリ人女性が、ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)のジムでトレーニング中に男児を出産した。本人は妊娠にすら気づいていなかったという。ニュース・ウェブサイト「Globo.com」が15日報じた。

 女性は、サンパウロ在住のエリザベス・ポブレーテ(Elizabeth Poblete)さん(22)。前週、ジムでウェイトを持ち上げている最中に体の不調を訴え、医師が呼ばれたところで体重1150グラムの未熟児を出産した。

 母子はただちに病院へ搬送され、男児は集中治療室に入れられた。ポブレーテさんは、ショックから立ち直ったあとで、男児を「エリック・ホセ(Eric Jose)」と名付けた。

 ジムのトレーナーは、「驚いた。1週間前にチリで大会があったんだが、彼女も参加し、優勝もしていた。大きくて力も強い女の子だとしか思わなかった」と語った。

 医師らは、ポブレーテさんは妊娠6か月だったと見ている。女子重量挙げの選手は、トレーニングや食事制限により生理不順になることがあり、妊娠の兆候が見逃されることもある。

 ポブレーテさんはこの数か月間、75キロ級から85キロ級へ階級を上げるべく、体の強化に取り組んでいた。(c)AFP