【8月24日 AFP】(一部更新)多機能携帯電話(スマートフォン)人気が高まる中、アップル(Apple)の携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」で英語を学習できるアプリケーションが、このほど開発された。

 ビデオ映像やネットワーク機能を利用したこのアプリは、中国南部・深セン(Shenzhen)や香港(Hong Kong)を拠点に活動する実業家クリス・ロンズデール(Chris Lonsdale)氏のチームが開発した、「Third Ear Kungfu English(第3の耳:カンフー・イングリッシュ)」。「語学学習は才能ではなく、メソッドの問題」と語るロンズデール氏独自の語学学習メソッドが元になっている。

 ターゲット層は、多国籍企業などに勤める中国人の中間管理職2000万人という。6か月の英語学習コース、練習問題、英単語の暗記機能が付いたアプリをインストール済みのiPhoneや携帯音楽プレーヤー「iPod Touch(iPodタッチ)」を、企業向けに販売する予定だ。

 特に注目されるのが、英語のネイティブスピーカーが実際に英単語を発音してみせるビデオ画像だ。ネイティブの口の動きをまねることで、英語特有の発音が学べるという。ロンズデール氏によると、これは子どもが親から言葉を習得する方法と同じということだ。

 このほか、オプショナルサービスとして、学習頻度を監視したり、学習の進歩の程度や評価を知らせる機能も使える。

 著作権侵害が問題となっている中国市場を意識して、全てのファイルは暗号化され、アプリケーションへのアクセスはパスワードを通じてユーザー本人しかできないという。(c)AFP/Guy Newey