【3月10日 AFP】08-09シーズン終了までイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に残留することが決まったデビッド・ベッカム(David Beckham)が9日、残留を望んだ動機が2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)への出場であったことを明らかにした。

 イングランド代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督にまだ高いレベルでプレー出来ることを証明するため、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)との数週間にわたる交渉を経て、ベッカムの移籍期間の延長が決まった。

 ベッカムはW杯出場へ最後のチャンスを勝ち取ることを切望しているが、ギャラクシー移籍後は代表戦でベンチに座ることが多くなっていた。ミランへの移籍はカペッロ監督の考えの中にベッカムをとどめさせた。そして、ベッカムは2月11日に行われたスペインとの親善試合に出場し、フィールドプレーヤーとしてイングランド代表の最多出場記録(108試合)に並んだ。

 カペッロ監督にアピールするための土台となるミランへ09-10シーズンに再び戻ることが見込まれているベッカムは、ミランにとどまることが代表チームでの自身の望みを叶えるために一役買ってくれると考えている。

 英国放送協会(BBC)に対しベッカムは「皆さんが話題にするとおり、残留することで2010年のW杯に出場できるチャンスを得られたのが理由の一つです。私個人として、出場するために出来ることを全てやっていかなければなりません。国のために戦うことに対して私がどれほど情熱を注いでいるかは皆さんご存知でしょう。もし残留したことでW杯の代表チームに入る可能性が広がれば、それは素晴らしいことです」と語っている。

 ギャラクシーが望む約1200万ユーロ(約15億円)と見られる移籍金をミランが拒んだことで、交渉は難航していた。

 ベッカムはBBCのリポートの中で、ギャラクシーの要求額とミランが用意していた金額の差額を埋め合わせるために、自身が300万ドル(約3億円)を支払ったことをほのめかしている。

 ベッカムは「もしそういったことが出来るなら、ミランに残留するため自分自身で助け舟を出すことも出来ました。僕にとっては大事なことです。決してお金のためではありません。サッカーや、サッカーに対する私の情熱なのです。それをはっきりさせられれば良いと思います」と語っている。(c)AFP