【10月1日 AFP】韓国検察当局は1日、大統領任期中に不正に蓄財していた罪で1996年に実刑判決を受けた盧泰愚(ノ・テウ、Roh Tae-Woo)元大統領から新たに12億ウォン(約1億2000万円)を回収したと発表した。

 盧元大統領に200億ウォン(約21億円)の借りがあった実業グループの元会長が所有していた土地を裁判所の許可を得て競売に掛けたもの。

 1988年に大統領に就任し、5年1期務めた盧元大統領は1996年、前任者で軍の同期、全斗煥(チョン・ドゥファン、Chun Doo-Hwan)元大統領と共に反逆罪と汚職で有罪判決を受けた。2人は2年に満たない間に恩赦を受けたが、盧元大統領は追徴金2628億ウォン(約277億円)の支払いを命じられた。

 1996年の判決以来、検察当局は盧元大統領が不正蓄財した数千万ドルの回収を目指してきた。検察当局は現在までにその89%を回収したと述べている。

 一方全元大統領は2200億ウォン(約232億円)の支払いを命じられたが、その半分しか回収できていない。全元大統領は金がないと主張しているが、検察当局は隠し財産があるのではないかと見ている。(c)AFP