【4月4日 AFP】サッカー日本代表の岡田武史(Takeshi Okada)監督が3日、3月26日に行われた2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)・アジア3次予選・グループ2、アウェーでのバーレーン戦に敗れたチームをコートジボワール代表とパラグアイ代表との親善試合・キリンカップで立て直すと誓った。

 バーレーン戦で臆病かつ守備的なサッカーを見せた試合について「少し情けない試合をしてしまいました。今度の(アジア3次予選である)ホームでのオマーン戦、そして残りの試合はどんなことがあっても勝たなくてはいけない」と話した岡田監督は、フィジカルに強く国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでも日本より上位につける強豪国と国内で対戦する親善試合について「より強い相手とできることは我々にとって良いこと。(戦術が)より確固たる物になると思っているので、そういうことができる相手だと思っています」とコメントした。

 現在のFIFAランキング(2008年2月付)で36位の日本は、5月24日に同23位のコートジボワール代表と、5月27日に同26位のパラグアイ代表と対戦。それに先駆け5月22日にはコートジボワール代表とパラグアイ代表が対戦する。コートジボワール戦について「ほぼベスト(メンバー)で来てくれる」ことを聞いていると明らかにした岡田監督は、パラグアイ戦については常に「組織的で良いチーム」を日本との親善試合に送ってくれると話し、やりがいのある戦いになる事を示唆した。

 マナマ(Manama)での惨事後、オシム流のサッカーに縛られていたことを告白し「これからは思い通りにやらせてもらう」と語った岡田監督にはバーレーン戦での全く攻撃のスタイルが見えないサッカーに批判が集まっていた。それでも、岡田政権下の日本代表は7戦で3勝3分け1敗、アジア最終予選の突破にも十分なチャンスがある。

 岡田監督は、2007年12月にイビチャ・オシム(Ivica Osim)前監督の後任として再就任してからは初めてとなるスコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)に所属する中村俊輔(Shunsuke Nakamura)やドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)の稲本潤一(Junichi Inamoto)の起用を示唆している。

 日本はアジア3次予選の初戦でタイを4-1と降したものの、続く2戦目のバーレーンで敗れた為、オマーンと同じ勝ち点3で同グループ2位につけており、6月2日に同予選の3戦目でオマーンと対戦する。(c)AFP