【東京 1日 AFP】英国人女性、ルーシー・ブラックマン(Lucie Blackman)さんら10人に対する連続暴行事件で、東京地検は1日、織原城二被告について地裁判決を不服として控訴したことを、道官が明らかにした。

 4月24日の東京地裁判決は元会社員・織原被告に対して、オーストラリア人女性、カリタ・リジウェイ(Carita Ridgway)さんら9人に対する準強姦致死については犯行を認定、無期懲役としたものの、ルーシーさん事件については無罪とした。

 一方、織原被告も、全ての事件について無罪を主張し、既に控訴している。

 ブラックマンさんは2000年7月、オーストラリアでの休暇資金を貯めるため働いていた六本木のバーから消息を絶った。その7か月後、東京近郊の海岸で、切断されたブラックマンさんの遺体が洞窟内から発見された。

 事件はブラックマンさんの母国英国でも大きく報じられ、トニー・ブレア(Tony Blair)首相も、個人的な立場としながらも事件解決の要望を表明していた。

 写真は4月28日、六本木の街角に貼られた外国人クラブの広告。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO