【7月20日 AFP】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)にある、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)が主導する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の基地で19日、民間企業が運航するヘリコプターが墜落し、16人が死亡、5人が負傷した。同国では、14日にも民間のヘリコプターが墜落し、死者を出している。

 ISAFは、墜落は武装勢力などによる攻撃ではないとしているものの、原因については詳細を明らかにしていない。また、ISAFのサム・トゥルーラブ(Sam Truelove)報道官はAFPに対し、犠牲者の中に軍関係者は含まれていないと語った。

 これまでのところ、犠牲者の国籍や運航会社については明らかになっていないが、ロシアの通信社は、墜落したのはロシア企業Vertikal-1所属のミル8(MI-8)ヘリコプターだとしている。

 一方、カブール(Kabul)のロシア外交筋はラジオ局「モスクワのこだま(Echo of Moscow)」に対し、この事故で、ロシア人機長と副機長、ベラルーシ人エンジニアが重傷を負い、病院に搬送されたと語った。また、それぞれの国籍は明らかにしなかったものの、「ISAFの基地建設を行っていた複数の外国企業に所属する18人が搭乗していた」とし、うち16人が死亡したと述べた。

 アフガニスタンでは14日、南部へルマンド(Helmand)州で、契約労働者を乗せた民間ヘリコプターが墜落し、乗員6人と地上で巻き込まれた子ども1人が死亡している。イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)は、このヘリコプターを撃墜したと主張しているが、確認はとれていない。(c)AFP