【1月17日 AFP】イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘を一方的に停止する構えをみせるなか、17日もパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への新たな攻撃を行った。22日目に入ったガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に対する攻撃でこれまでに、パレスチナ人約1200人が死亡、同地区の多くが壊滅的な打撃を受けている。

 医療関係者によると、ガザ地区北部のベイトラヒヤ(Beit Lahiya)にある国連(UN)運営の学校がイスラエル軍の攻撃を受け、女性1人と子ども1人が死亡した。同学校は、イスラエルの地上部隊とパレスチナ武装組織戦闘員の激しい戦闘を避ける民間人の避難先となっていた。

 また、医療関係者や軍当局によると、トンネルやロケット発射装置、武器保管庫とみられる2つのモスクなどガザ地区内の50か所がイスラエル軍の攻撃を受け、2歳の赤ちゃんを含む4人が死亡した。

 イスラエル軍が「キャスト・レッド作戦(Operation Cast Lead )」と呼ぶ攻撃を開始した前月27日以降、これまでに、子ども410人を含むパレスチナ人少なくとも1188人が死亡し、5285人が負傷した。また、イスラエル側では、兵士10人と民間人3人が戦闘やロケット弾攻撃で死亡した。ガザ地区の武装勢力は、戦闘開始以来、ロケット弾や迫撃砲700発以上をイスラエル領内に発射している。(c)AFP/Mai Yaghi