2008年3月8日、フランス・パリ(Paris)で、「国際女性の日(International Women's Day)」にちなんで、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の人質となっているフランス系コロンビア人政治家イングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏の写真を掲げ同氏や女性人質の解放を訴える人々。(c)AFP/JOEL SAGET
【3月28日 AFP】コロンビア政府は27日午後、同国の左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of Colombia、FARC)」に対し、人質のフランス系コロンビア人政治家イングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏(46)を直ちに解放すれば、服役中のFARCメンバーの釈放に応じると呼びかけた。
ルイス・カルロス・レストレポ(Luis Carlos Restrepo)和平高等弁務官が首都ボゴタ(Bogota)で行った記者会見のなかで明らかにした。釈放するFARCメンバーの人数については、特に制限は設けないとしている。
ベタンクール氏はFARCが誘拐し拘束している39人の要人の1人。この中には麻薬撲滅活動に従事していた米国人3人も含まれる。
FARC側は、これまで米国で拘束されている2人を含むFARCメンバー500人あまりの釈放を要求してきた。
拘束の長期化でベタンクール氏の健康状態の悪化が懸念されており、コロンビア政府側は、これまで提示してきた人質交換の条件の緩和を迫られたかたちとなった。レストレポ高等弁務官は、「人道的見地からも、ベタンクール氏の即時解放が最重要事項だ」と強調した。
ベタンクール氏はB型肝炎や虫に刺されたことが原因で発症する皮膚リーシュマニア症を併発しており、前月にはFARCゲリラに付き添われコロンビア南西部の医療機関で治療を受けたという。
FARCはベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の仲介で今年に入り6人を解放したが、以降、政府とFARCとの直接交渉が実現する兆しはみえていない。
1964年に社会主義政権の樹立を目指し設立されたFARCは、40年以上にわたって政府軍との戦闘を続けている。身代金目的の誘拐はFARCの重要な収入源となっており、これまでに同組織によって誘拐された人々は700人以上に上る。(c)AFP
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