【1月6日 AFP】パリ大審裁判所は5日、国際自動車連盟(Federation Internationale de l'Automobile、以下FIA)がフォーミュラワン(以下F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)の前代表フラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)氏に科していた追放処分の撤回を命じた。

 大審裁判所は、制裁は非合法とする裁定を下した。

 2008年のシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2008)で当時ルノーに所属したネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr)へ故意にクラッシュするよう指示したとされるブリアトーレ氏に対し、FIAは2009年9月、無期限のF1追放処分を下していた。

 ブリアトーレ氏は、指示の関与を激しく否定し、FIAが下した裁定は法的根拠のないものだと主張していた。

 裁判官は、「FIAの世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport CouncilWMSC)が2009年9月21日にブリアトーレ氏らに下した決定は規則外」と、判決を言い渡した。また、ブリアトーレ氏には損害賠償が認められた。

 ブリアトーレ氏が100万ユーロ(約1億3000万円)の賠償を求めていたのに対し、裁判所が認めた賠償額はわずか1万5000ユーロ(約197万円)だった。(c)AFP