【10月25日 AFP】シンガポールGPのレースプロモーターは25日、2008年に開催を予定しているF1第15戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2008)が世界モータースポーツ評議会の許可を得て、史上初となるナイトレースで行われることを発表した。

 またシンガポールGP本部は、国際自動車連盟(Federation Internationale de l’Automobile:FIA)がシンガポール・モータースポーツ協会(Singapore Motor Sports Council:SSC)を通してナイトレースへの賛成を示したことも合わせて発表した。
 
 シンガポールGP本部は先日、イタリアに拠点を置くValerio Maioli S.p.a.社が照明システムを請け負うことを発表し、同社がシンガポールGPの照明システムに通常のレーストラックと比較して4倍近くの光源を取り付けるつもりであることを明らかにした。11月10日にFIAに提示され、2008年1月上旬にシンガポールへの搬入が予定されているその照明システムは、7月と9月にフランスのル・カストレのPaul Ricard High Tech Test Trackでテストが行われたが、「特別な問題については、試験者やドライバーなどの関係者からは報告されていない」とシンガポールGP本部は発表している。シンガポールGP代表代理のColin Syn氏も、「二度のテストの良好な結果からみても、我々がF1の新たな歴史へと順調に進んでいると思う」と語った。

 一方で、オーストラリア出身のF1ドライバー、マーク・ウェーバー(Mark Webber)は、3月にシンガポールで行われたテスト走行後に、暗闇の中での光の乱反射の可能性を踏まえて、雨の影響についてもっとよく調べる必要がある、と提言している。

 FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長はこのナイトレースの開催について、異なるタイムゾーンのファンの視聴を可能することが出来るこのレースは、大きなテレビ視聴率を稼ぐだろう、とF1史上初の試みに高い期待を寄せている。

(c)AFP/Martin Abbugao