【1月29日 AFP】 米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の研究所が27日、ウェブサイト「38 North」で明らかにしたところによると、新たな衛星写真から、北朝鮮の核施設で核実験実施に向けた準備が進められていることが分かった。

 衛星写真は一番最近のもので1月23日に撮影され、指導部の命令が下されれば「数週間以内に」核実験を行う準備が整うことを示唆しているという。同研究所は「降雪に伴う除雪作業や積もった雪の中に見られる跡から、核実験が行われるとみられるトンネル付近の建物や道路で作業が進められていることがうかがえる」と論評した。

 2012年12月の長距離ロケット発射に対して、国連安全保障理事会(UN Security Council)が制裁強化決議を採択したのを受け、北朝鮮は3度目となる核実験を実施する構えをみせている。金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記は軍当局者らとの会合で、「実質的で強力な国家的重大措置を取る」との決意を示したと報じられ、差し迫った核実験をめぐる臆測が飛び交っている。(c)AFP