【4月12日 AFP】韓国で11日に行われた総選挙は、12日早朝に公式結果が発表され、与党セヌリ党(旧ハンナラ党、New Frontier PartyNFP)が全300議席中、過半数を超える152議席を獲得して勝利した。

 政治アナリストらは、12月の大統領選を前に安定を望む有権者が経済問題を選挙の争点にすえたセヌリ党に投票したとみている。

 最大野党の民主統合党(Democratic United PartyDUP)の獲得議席はセヌリ党より25議席少ない127議席だった。

 選挙前には民主統合党の大勝と予想されていたが、すでに批准された米韓自由貿易協定(FTA)や海軍基地建設を批判した選挙戦略で、有権者の支持を失ったとみられる。

 高麗大学(Korea University)の咸成得(ハム・ソンドゥク、Hahm Sung-Deuk)教授(政治学)はAFPの取材に対し「韓国の有権者は安定を求めた」と語った。(c)AFP/Lim Chang-Won