【5月22日 AFP】イラク政府の報道官は22日、AFPに対し、英海軍によるイラク海軍の訓練が同日までに終了し、イラク国内から英国の部隊が全て撤収したことを確認した。

 英国は、米国が主導して2003年に始まったイラク侵攻作戦に米国に次ぐ兵力を送った。英国の部隊は主にイラク南部の主要都市バスラ(Basra)に派遣され、バスラからは2009年7月に撤退していた。

 それ以降は英海軍が、イラクの領海と沖合の石油施設を防衛するイラク海軍の訓練にあたっていた。英海軍は小型武器の取り扱いから石油採掘プラットフォームの防衛にいたるまで50の教程で、約1800人のイラク海軍の要員を訓練した。

 今後、英軍はバグダッド(Baghdad)の英国大使館に少数の要員を残すほか、北大西洋条約機構(NATO)のイラク兵訓練プログラムを支援する。また一部のイラク兵に英国のサンドハースト(Sandhurst)王立陸軍士官学校で訓練を受けさせるという。

 イラクでは2003年以降、179人の英国の軍人が命を落とした。(c)AFP