【3月8日 AFP】韓国紙・中央日報(JoongAng Ilbo)は8日、北朝鮮がアフリカの最貧国にも食糧援助を要請していると報じた。

 韓国の外交筋の話として伝えたもので、北朝鮮は欧米だけでなく、1人当たりの年間所得が200ドル(約1万6000円)程度のジンバブエなど、アフリカ最貧国にも声をかけているという。

 北朝鮮を訪問した外国高官らに食糧援助が緊急に必要だと訴えているというのだが、同国に駐在する外交官たちは最近の食糧事情については比較的楽観視しており、「北が本当に食糧を必要としているというより、国内向けの政治宣伝一環として援助を要請しているのではないかと欧米諸国は疑い始めている」(韓国外交筋)という。
 
■国内向け政治宣伝か

 韓国の金星煥(キム・ソンファン、Kim Sung-Hwan)外交通商相は前週、国連の報告書を引用して北朝鮮の2010年の食糧生産量は増加したと述べた。しかし経済政策の失敗と膨大な軍事費のため食糧不足は続いており、北朝鮮はいっそう声高に国際的な食料援助を求めるようになったという。

 韓国がかつて行っていた年40万トンの対北朝鮮コメ支援は、両国関係の悪化に伴って2008年に凍結された。北朝鮮が行った核実験やミサイル発射実験に国際社会が反発し、国連の食糧援助に集まる金額も減っている。

 米国のスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)北朝鮮政策担当特別代表は前週、米国が北朝鮮への食糧援助再開を検討していることを明らかにした。ただし、再開した場合は分配の透明性を監視する必要があると強調した。(c)AFP