【11月26日 AFP】次期米大統領選への立候補がささやかれるサラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ(Alaska)州知事が24日、北朝鮮を「同盟国」と呼ぶ失言を犯した。

 保守強硬派のニュース司会者グレン・ベック(Glenn Beck)氏のテレビ番組に出演したペイリン氏は、北朝鮮が韓国の延坪(Yeonpyeong)島を砲撃した事件について問われ、「当然、米国は同盟国であるノースコリア(北朝鮮)を支持すべきだ」と述べた。

 失言に気付いたベック氏がすぐに確認すると、ペイリン氏は「その通り。(米国は)同盟国のサウスコリア(韓国)と思慮ある絆で結ばれているのですから」と答えた。

 単なる言い間違いとはいえ、ペイリン氏が2012年の大統領選への出馬を考えているのならば、この種の失言は政治家としての資質を損ねるもので、最も回避せねばならないものだ。

 ペイリン氏の存在感は今年、超保守派の市民運動ティーパーティー(Tea Party)が勢いを増すにつれて高まっており、今月2日の中間選挙では同氏の推薦を得た候補数人が当選を果たしている。

 その一方で共和党上層部は、評価が極端に分かれるポピュリストのペイリン氏では次の大統領選でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領に全米レベルで太刀打ちするのは無理とみており、勢いに乗るペイリン氏に当惑気味だ。(c)AFP

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