【6月28日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は27日、46人が犠牲となった韓国の哨戒艦沈没をめぐり、国連(UN)に北朝鮮の「容認できない」「攻撃的行動」を非難するよう求めるとともに、中国は隣国を見て見ぬふりをするのはやめるべきだと述べた。

 オバマ大統領は20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)が開かれていたカナダ・トロント(Toronto)で行なった記者会見で、国際合同調査団が哨戒艦の沈没原因は北朝鮮潜水艦から発射された魚雷だと断定する調査結果を発表したことに触れ、「われわれの目下の主な焦点は、国際社会が容認できない攻撃的行動に北朝鮮が関与したとの一点の曇りもない認識を、国連安全保障理事会(UN Security Council)において確認することだ」と発言。

 中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席に対し、「自制することと見て見ぬふりをすることとは違う」「胡主席が、平壌(北朝鮮)が一線を越えた一例だと認識することを望む」などと述べた。

 オバマ大統領は、韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領と会談した際、韓国を支持する意向を示している。米韓両政府は安保理に対し、哨戒艦沈没事件について北朝鮮を非難することを求めており、北朝鮮から軍事的措置を取るとの警告を受けている。

 主要国(G8)首脳会議(サミット)は26日、哨戒艦沈没事件で北朝鮮を非難する内容を含む首脳宣言を採択している。(c)AFP