【4月7日 AFP】現政権の退陣を求めるタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派の抗議行動が続いているタイで7日、議事堂に群集が押し寄せたため、閣僚らが軍のヘリコプターで脱出する事態となった。

 多くの議員たちが避難した後、残った副首相と数人の高官たちを脱出させるため、軍のヘリコプター「ブラックホーク(Blackhawk)」2機が出動した。タクシン元首相派のデモ隊、通称「赤シャツ隊」は議事堂の門にトラックを突っ込んで破壊するなどして敷地内に突入した。

 アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相はデモ隊が議事堂に近づいているという情報が入るとすぐに、ここ数週間公務の拠点としているバンコク(Bangkok)北部の軍兵舎へ移動した。

 3月中旬からデモ行動を繰り広げている赤シャツ隊は、前週3日からバンコク中心部の商業地域で抗議行動を続けていた。撤収を拒む中、政府は同日の会議で現在発令中の治安維持法の延長を決定した。

 警察によると同日午前零時すぎ、バンコクのスーパーマーケット脇で手榴弾が爆発し、男性1人が負傷した。背景などが不明のこうした事件も3月なかばから起きている。アピシット首相は同日夜、バンコクに非常事態宣言を発令した。また国内の混乱を理由に、アピシット首相は来週米国で行われる核安全保障サミットへの出席を見合わせることも決めている。(c)AFP/Anusak Konglang