【12月27日 AFP】鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は27日、羽田空港から政府専用機でインド訪問に出発した。

 マンモハン・シン(Manmohan Singh)インド首相と会談し、安全保障協力の強化や交渉中の経済連携協定(EPA)などについて話し合う。

 また国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate ChangeIPCC)のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長とも会談し、拘束力のある目標を打ち出せずに終わった国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)後の地球温暖化防止の機運をいかに高めるかについて協議する。

 出発前、首相は記者団に「軍縮、核、気候変動、経済などさまざまな問題に関して議論を深めたい」と述べた。

 日本とインドは数年にわたりEPA交渉を続けているが、関税撤廃やインド製の後発医薬品に対する日本の輸入規制緩和などをめぐって難航し締結に至っていない。しかし国内需要が低迷するなか景気回復には輸出が必要な日本にとって、急成長中のインドは非常に有望な市場だ。(c)AFP