【12月14日 AFP】前日イタリア・ミラノ(Milan)で政治集会後に男に襲われ、歯を折るなどのけがをした同国のシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(73)は、14日の朝開口一番に、新聞の一面を見たいと要求した。

 ベルルスコーニ首相を治療している医師団は、さらに一晩、入院するよう同氏に求めた。主治医のAlberto Zangrillo医師によると、少なくとも15日までは入院する予定で、全治には約3週間かかる見込み。

 首相は歯が2本折れたほか、鼻を骨折、上唇の内側と外側に切り傷を、顔面に打撲傷を負った。襲った男は精神的な問題を抱えていたと報じられている。

 男が首相に投げつけたのはミラノ大聖堂の模型。台座は金属製で、鋭い尖塔が何本も突き出していた。

 14日のイタリア各紙はいっせいに、血まみれになったベルルスコーニ首相の写真を一面で報じ、タカ派の首相に対する反対派のメディアでさえも事件を強く非難した。(c)AFP/Richard Ingham

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