【11月29日 AFP】フランスのドミニク・ビュスロー(Dominique Bussereau)運輸担当相は28日、エールフランス(Air France)の世界最大のジェット旅客機A380型機がシベリア上空を飛行することでロシアと合意したと発表した。

 26日から2日間の日程でフランスを訪問していたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が承認したもの。ロシアが求めていたパリ(Paris)とロシア各都市を結ぶ貨物機の増便でも両国は合意に達した。

 エールフランスは欧州の航空会社として初めて、A380によるパリとニューヨーク(New York)を結ぶ路線の定期商業運航を開始したばかり。来年2月にヨハネスブルク(Johannesburg)便、その後東京便の就航を予定しており、今回の合意で東京便就航に一歩近づいたことになる。

 このほか、黒海(Black Sea)の海底にパイプラインを敷設し、ウクライナを経由せずにロシア産天然ガスをヨーロッパに送る「サウスストリーム(South Stream)」計画に仏電力公社(EDF)が参加することや、仏自動車メーカー、ルノー(Renault)がロシア自動車最大手アフトワズ(Avtovaz)の再建を支援することで一致したほか、仏の最新強襲揚陸艦ミストラル(Mistral)級の輸出を検討する約束をフランスから取り付けるなど、プーチン首相にとって成果の多い訪仏となった。(c)AFP