【10月26日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は25日、米CNNテレビのインタビューで、パートナーとしての米国の信頼性に疑問を呈した。また、大統領選などで不正が次々に明らかになったことについて、自らの政権の正当性に対する批判を一蹴した。

 カルザイ大統領は、「米国はアフガニスタンの信頼できるパートナーだろうか。西欧諸国はどうだろうか」「われわれは与えられると約束されてきたものを受け取ってきただろうか。パートナーとして扱われてきたのだろうか」と述べた。

 カルザイ大統領はまた、パートナーであるということは「アフガニスタン国民の生命、財産、伝統が尊重され、この国がどこに向かっているのかが分かるということだ」とも述べた。

 カルザイ大統領の発言は、これまで同大統領が繰り返してきた米軍の空爆で民間人の死者が出たことへの批判だけでなく、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がアフガニスタン戦略の見直しや増派問題で依然として態度を明らかにしていないことについて批判する意図があったものと受け取られている。

 一方、カルザイ大統領の対立候補であるアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相もCNNのインタビューに応じ、アフガニスタン情勢が悪化しているのはカルザイ大統領の責任だとし、アフガニスタン政府に信頼に足るパートナーがいなければ、米国のアフガニスタン政策は成功しないだろうと警告した。

 アブドラ元外相は、情勢安定化のためには増派は必要だと考えを示す一方で、戦闘開始からすでに8年が経っている現在、本来ならばアフガニスタンは増派ではなく、駐留軍の削減を求める立場にいるはずだったと指摘。「現実にはそうなってはいない。なぜか。それは現在の政府による失敗が原因だ」と語った上で、「米国のアフガニスタン政策の成功は、アフガニスタン政府の信頼性や正当性にかかっている」と強調した。

 アブドラ元外相は、来月の決選投票で勝利した場合にのみアフガニスタンの発展への道が開け、米国をはじめとする諸外国とより良好な関係を構築することが可能だと語った。(c)AFP/Stephanie Griffith