【9月10日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は10日、「残酷で非人道的、品位を傷つける」状態におかれているために、日本の多数の死刑囚が精神障害を発症する危険にさらされているとの報告書を発表した。

 報告書によると、日本の死刑囚97人は、死刑が執行されるのかどうか、また、いつ死刑が執行されるのかわからない状態のまま、死刑執行の日を待つ毎日を送っている。この不安定な状況が、死刑囚に非常に大きな精神的ストレスを生み出しているという。

 「法的手続きが終了した死刑囚は、告知からわずか数時間後に行われることになる死刑執行を待つ日々を強いられている」(アムネスティ報告書)

 「毎日が、死刑囚にとって最後の日になる可能性があり、死刑執行状を持った刑務官が現れた場合には数時間以内に死刑が執行されることになる。何年、何十年とこのような毎日を送る死刑囚もいる」

 アムネスティの医療専門家で、報告書の主執筆者のジェームス・ウェルシュ(James Welsh)氏は、「長期間にわたって、差し迫った死の脅威のもとにさらすことは、残酷で非人道的、品位を傷つける行為だ」と述べた。

 また、アムネスティによると、「トイレに行くことを除いて、死刑囚は独房の中で動くことを認められておらず、座り続けていなければならない」という。「死刑囚は、ほかの受刑者と比べて外気や外光に触れることのできる機会が少ない。また、規則が厳しいために懲罰を受ける機会も多い」

 アムネスティは、「これらの非人道的な状況は、死刑囚の不安と苦悩を増大させ、多くの場合、死刑囚を精神障害へと追い込んでいる」と述べ、「死刑囚が深刻な精神疾患を発症しないように、死刑囚の処遇をただちに改善する必要がある」と述べた。(c)AFP