【7月24日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領から次期駐日大使に指名された弁護士ジョン・ルース(John Roos)氏は23日、上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)の承認公聴会で証言し、世界金融危機を終わらせるには日米関係の強化が不可欠であると強調した。

 ルース氏は、両国にとって極めて重要なことは「自由で公正な貿易」の継続であり、市場の開放とそのための基盤の整備に注力していきたいと語った。また、世界経済を危機から脱出させることを念頭に、両国の経済協力を強化し、2国間の投資や貿易の拡大に向けた努力を惜しまないと話した。

 また、北朝鮮の核問題やイラク・アフガニスタンの紛争処理、気候変動対策において日本と連携し、歴史的な同盟関係を一層深めていきたいと強調した。その背景には、「日米安保体制はアジア太平洋地域における相互安全保障の要であり続ける(ルース氏)」との信念がある。

 さらに、共通の目標である世界各地の民主主義と人権擁護の促進にも注力していくと話した。(c)AFP