【3月13日 AFP】中国・北京(Beijing)で開催されていた第11期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が13日閉幕した。温家宝(Wen Jiabao)首相は閉幕後の記者会見で、中国政府は必要であれば追加景気対策を実施する用意があると述べた。

 全人代会期中に追加景気対策の具体的な発表がなかったことでマーケットは失望していたが、温首相の発言は、前年11月に発表した4兆元(約57兆円)の景気刺激策に加えて中国政府が新たな景気対策を実施する可能性を示すものだ。

 約8%という今年の経済成長率目標について温首相は、容易なことではないだろうが相当の努力を払えば達成できると思うと述べた。

 チベット(Tibet)自治区については、「全体的な状況は平穏で安定している」と強調。「過去数年間にわたり、中国政府はチベットへの歳出を増やして経済発展を加速させ、農民や酪農家の生活水準向上に努めてきた」と説明して、中国のチベット政策を擁護した。

 チベット側との対話については、ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世が中国からの分離独立を放棄するなら対話を望むと述べた。(c)AFP