【2月27日 AFP】韓国の朝鮮日報(Chosun Ilbo)および聯合(Yonhap)ニュースの報道によると、北朝鮮が咸鏡北道(North Hamkyong)舞水端里(Musudan-ri)のミサイル基地で、追跡レーダーなどの関連機器を試験稼働させている。長距離弾道ミサイルの発射に向けた動きとみられる。

 朝鮮日報は韓国政府筋の話として、北朝鮮がミサイル追跡用のファイアワーク(Fire Work)レーダーや計測機器の試験を開始しており、「北朝鮮は本格的にミサイル発射準備に着手したようだ」と報じた。また、基地周辺での人間や車両の出入りも増しているという。

■ ボズワース米特別代表、韓国、日本、中国、ロシア訪問へ

 一方、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は26日、北朝鮮政策を担当するスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)特別代表が次週から、「国際社会での建設的な一員に加わるよう、北朝鮮に説得する」道を探るため、6か国協議の参加国の韓国、日本、中国、ロシアを順次訪問すると発表した。

 ボズワース代表は、各国代表らと停滞したままの6か国協議の打開策について協議する。

 これまで6か国協議の米首席代表を務めてきたクリストファー・ヒル(Christopher Hill)氏は、ボズワース代表は北朝鮮のミサイル発射を阻止する対策も協議することになるだろうと話した。(c)AFP