【11月16日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で20か国・地域(G20)の首脳が出席して開催された緊急首脳会議(金融サミット)は15日(日本時間16日午前)、声明を採択して閉幕した。

 共同声明によればG20各国は金融システムの安定化に必要なあらゆる手段をとり、世界を再び経済路線に戻し、世界の金融システムの改革に必要な変革を達成するため、各国の協力を強化することで合意した。

 また、各国は国内需要を刺激するため財政的な手段をとるほか、破綻すると世界の金融システムに大きな影響を及ぼす恐れのある金融機関のリストを作成することとされた。

 各国の財務相は2009年3月末までに具体的な提案のリストの草案をまとめ、2009年4月30日までに再度首脳会議が開かれることになった。

 今回の会議では、議長を務めたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の任期が切れた後の事項も決められたが、閉幕後の記者会見でブッシュ大統領はバラク・オバマ(Barack Obama)米次期大統領の政権に十分な引継ぎをすると保証した。(c)AFP