【11月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は8月にグルジア紛争が勃発した際、ミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)グルジア大統領について、下品な表現で「つるし上げる」と発言したという。仏雑誌「ヌーベル・オプセルパトゥール(Nouvel Observateur)」が報じ、プーチン首相側は14日、これを否定しなかった。

 紛争勃発直後にフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領と行った会談の中でプーチン首相は、サーカシビリ大統領を「睾丸を縛ってつるし上げてやる」と話したという。サルコジ大統領の外交顧問、ジャンダビッド・レビット(Jean-David Levitte)氏が同誌に語り報じられた。

 プーチン首相の報道官はAFPの取材に対し、事実関係の否定は行わず、「首相が強い言葉を用いた」ことを認めた。同報道官はまた、この報道が「挑発的」であり、報道がされたことについて「理解しがたい」と述べた。

 プーチン首相は多彩な表現を用いるが、しばしば下品な言葉を使うことでも知られている。

 過去にプーチン首相は、チェチェン(Chechen)共和国の分離独立派勢力について、「屋外便所の肥だめに閉じ込める」と述べたり、ジャーナリストに対して「イスラム過激派に転向し」モスクワ(Moscow)で割礼したらどうかなどと皮肉ったりしている。(c)AFP