【9月25日 AFP】(写真追加)小泉純一郎(Junichiro Koizumi)元首相(66)が25日、次期衆院選には出馬せず、今期限りで政界から引退する意向を表明した。NHKなど国内メディアが伝えた。

 小泉氏は、衆院神奈川11区選出で当選12回。2001年4月から2006年9月まで首相として3期を務めた。

 引退の意向は側近らに告げられたと報じられている。小泉改革と時に衝突した保守派の麻生太郎(Taro Aso)新首相が前日就任した直後の引退表明となった。新首相を選出する自民党総裁選では小泉氏は、小池百合子(Yuriko Koike)元防衛相を支持した。

 与党自民党内の既存権益と戦う改革の旗手として頭角を現し、過去30年間で最長期間、首相を務めた。歴代首相中で最も高い人気を誇った1人となった小泉氏に対し、世論の支持は現在も高い。
 
 退任前に訪米した際には、旧エルビス・プレスリー(Elvis Presley)邸でジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領を前にプレスリーの曲を歌いながら、エアギターの技を披露する一幕もあった。

 首相退任後は政策論争からはほとんど身を遠ざけ、オペラ鑑賞など趣味に没頭する姿が見受けられた。(c)AFP