【4月18日 AFP】長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、出発式が行われる予定だった善光寺(Zenkoji Temple)が18日、チベット問題を理由に出発地を辞退した。市の聖火リレー実行委員会が明らかにした。

 実行委員会の篠原邦彦(Kunihiko Shinohara)事務局長は、善光寺側の判断を尊重し、出発地点を変更すると記者団に述べた。

 時事通信(Jiji Press)によると、善光寺側は辞退理由に中国政府のチベット「弾圧」を挙げた。

 善光寺事務局は18日午前、2007年秋に市側から出発地の打診を受けた際は「喜んで計画を受け入れた」が、状況が変わったと指摘。住職らはチベットで起きていることを「非常に懸念している」と話している。

 善光寺は、1998年の長野冬季五輪や1964年の東京五輪でも聖火リレーの出発地点だった。(c)AFP